オベリスクの頂点へ。「ドンドコ沢ルート」1話/全3話

こんにちは。突然ですが、みなさまは「11月11日は何の日?」と、聞かれたら何を思い浮かべますでしょうか?

11は語呂で「いい(良い)」と表現されることから、11月は「いい○○の日」というような表現ができるため記念日がとても多いといわれています。中でも11月11日は、そこに1という棒状が4つ並んでいる容姿を何かに例えたものも含まれ(有名なものに「ポッキー&プリッツの日」があります)、記念日が突出して多いです。

一般社団法人「日本記念日協会」に認定されている記念日の数だけで2017年11月11日現在、【45】あります。

■ととのえの日

■シルク・ドゥ・ソレイユ『キュリオス』の日

■岩下の新生姜の日

■イオン液体の日

■VSOP運動の日

■きみしゃんいりこの日

■YEGの日

■勇者の日

■わんわんギフトの日

■生ハムの日

■串カツ田中の日

■ライスパワーNo.11の日

■プラズマクラスターの日

■いい獣医の日

■ベースの日

■サムライの日

■たくあんの日

■チンアナゴの日

■十一の奈良漬の日

■スーツセレクトの日

■まつげ美人の日

■いい出会いの日

■ジャックポットの日

■豚饅の日

■モールアートの日

■おかあちゃん同盟の日

■美しいまつ毛の日

■生命保険見直し月間(1日から30日)

■ロールちゃんの日

■立ち飲みの日

■ネイルの日

■おそろいの日

■ミュージカル「キャッツ」の日

■コピーライターの日

■鏡の日

■介護の日

■めんの日

■ジュエリーデー

■ポッキー&プリッツの日

■磁気の日

■サッカーの日

■きりたんぽの日

■おりがみの日

■鮭の日

■長野県きのこの日

興味がある方は「日本記念日協会」のホームページなどで詳細を確認していただけたらと思いますが、なんとなく意味のわかるものから、どうしてその日になった!?と突っ込みたくなるようなものまで様々です。

山好き、自然好き、そして妄想豊かな私が「賢者の森」的に11月11日に記念日を制定させていただくとしたら、本日は「オベリスクの日」としたいです。笑

「オベリスク」とは、古代エジプト(特に新王国時代)期に製作され神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)の一種で、そのほとんどは高く長い直立の石柱です。

しかし、日本の山好きの間で「オベリスク」といえば、南アルプス「鳳凰三山(ほうおうさんざん)」のひとつ「地蔵岳(じぞうだけ)」山頂の巨石を指します。

1本の石柱「オベリスク」ならば、1が4つもある11月11日に制定するのも変なのですが、そこは、妄想豊かな山好き。しっかり理由(屁理屈)を用意してございます。笑

地蔵岳へはいくつかのルートがございますが、その中でも地蔵岳から流れ出る清流がつくる「ドンドコ沢」に沿うように進むルートがとても人気であり、代表的なルートともいえます。ドンドコ沢には名瀑と呼ばれる4つの滝が存在しています。

■南精進ヶ滝(みなみしょうじがたき)

■鳳凰ノ滝(ほうおうのたき)

■白糸ノ滝(しらいとのたき)

■五色ヶ滝(ごしきがたき)

そして、これを越えることで最後に地蔵岳の山頂「オベリスク」に辿り着けるわけです。しかし、ドンドコ沢の滝だけで1が4つ完了してしまい、11月11日は、むしろ「ドンドコ沢の日」で良いのでは?ということになってしまいます。

実は、ここからが屁理屈なのですが、11月11日を「11/11」とすることで「滝→滝→滝→滝→石柱」に見立てて「オベリスクの日」としました。理屈をコネまくって長くなりましたが、今回は、そんなオベリスクの頂点を目指したお話です。

オベリスクの頂点を目指した2013年10月12日(土)は、前日に登山口である「青木鉱泉(あおきこうせん)」に入りました。青木鉱泉からドンドコ沢ルートでの工程は、標準タイムで約6時間50分ほど、累積標高で1600mを越えてくる、ハードな道のりになります。そこで、車中泊にて仮眠をとり、夜が明ける前に上り始めたのでした。

そのためかなり速めのアタックを試みたので、実は、2013年10月12日は地蔵岳の山頂(オベリスク)付近の写真しか撮っておりません。山頂までの写真は、別の日に「のんびり登山」をした時のものを使用させていただきますので、何卒ご了承くださいませ。(尚、古い画像のため、今の状況とは異なっております。)

山小屋「青木鉱泉」の入り口です。車で来られる場合は駐車場に車を止め、駐車料金を支払います。駐車料金は750円/1日、約100台可です。

青木鉱泉へは、JR韮崎駅から「山梨中央交通」のバスでも来られます。運行期間や料金等、詳細は山梨中央交通のホームページでご確認くださいませ。

では、ドンドコ沢へ入ります。

途中、登山道がこのような現場の横を通っており、よく見ると・・・

プロフェッショナルの方々が作業(工事)を行っておりました。

すごい・・・!!!

そして個人的に感じてるのは、戦国武将「武田信玄」の時代から「信玄堤(しんげんつつみ)」に代表されるように、山梨の治水事業は、かなりのハイレベルです。

青木鉱泉から標準タイムで約2時間「南精進ヶ滝(みなみしょうじがたき)」との分岐が現れます。ここから約150mほど沢に下りたところに滝はあります。

では、第1話の最後になりますが、南精進ヶ滝をゆっくりご覧いただき、雰囲気だけでもマイナスイオンを感じてくださると嬉しいです。

見上げると切り立った岩壁が。

残り3つの滝、そして、オベリスクを目指して再び旅立ちます。

<第2話へつづく>

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