四国・九州を巡る旅 4日目 第三話「稲星山」

過去、私はゴールデンウィークを利用して、「雪の無い山」を目指して南へ出発し、小さな軽自動車で車中泊をしながら、四国・九州を巡る旅をしてきました。当時、奇跡的に西日本はあたたかな好天に恵まれ、各地であたたかい出会いにも恵まれました。

そんな旅を、数回にわたってお届けいたします。

4日目 第三話

九重連山の旅は、第一話目で「三俣山(みまたやま)」、第二話目で「久住山(くじゅうさん)」へと辿り着きました。第三話目となる今回は久住山からほぼ真東にある「稲星山(いなぼしやま)」です。

稲星山までは標準タイムでも約30分ほどの距離にあるため、とくにブログでは一瞬で到着してしまいます。まずは久住山山頂の風景からお楽しみいただきたいと思います。

こちらは久住山の山頂から北西に位置する「星生山(ほっしょうざん)」。九重連山編で最後に登頂する山となりますが、良く見ると写真中央のやや右側に小屋があります。

星生山:1702m

ここは「久住分かれ」と呼ばれる分岐点のすぐ近くにある避難小屋です。第一話の三俣山は、ここから北に位置し、写真でいう右側から上ってきたことになります。

久住分かれ避難小屋の正面は広く平らになっており、ここを周遊するたくさんの登山者が休憩する場所として親しまれています。ちなみに、赤茶色の小屋はトイレです。

北方向を望んで見られるのが三俣山です。今回、登山口として利用させていただいた「長者原ビジターセンター」は三俣山のほぼ左奥(北西)に位置しています。

三俣山:1744m

北東に視線を移すと「天狗ヶ城(てんぐがじょう)」「中岳(なかだけ)」が柴犬の耳のように連なって見えます。その奥、写真の中央に黒っぽく見えている山が「大船山(たいせんざん)」です。

九重連山は、第一話で紹介させていただいた湿原「坊ガツル」を境に、ここ西側に位置する「久住山系」と、東側に位置する「大船山系」に分けられ、大船山はその後者の名前になっている山です。

天狗ヶ城:1780m  中岳:1791m  大船山:1786m

東を望むと稲星山へと登山道が伸びています。先にも紹介させていただきましたが、久住山から稲星山までは標準タイムで約30分ほどの道のりの為、ブログでは一瞬で到着します。

稲星山の山頂に到着しました。

稲星山は久住山と並び九重連山の中でも南端に位置しているので、西から東まで北側に大きく広がる九重連山、南側の眼下に広がる久住高原と、とても良いロケーションを誇っています。

また、主峰である久住山に人が集中しやすい為か当時ほとんど人がいなくて、とてものどかな雰囲気で、いつまでものんびりしていたいと思える場所でした。

稲星山:1774m

稲星山の山頂から北西を望んでいます。左に久住山、真ん中の奥に星生山、右に天狗ヶ城が見えています。

下記写真は北北東方面を望んでいます。山の間から坊ガツルの湿原が見えています。また、左手前にある山が九重連山最高峰の中岳です。その右側の裾から顔を出している山が三俣山です。

次の目的地は、柴犬の耳に見える、向かって右側「中岳」、続いて左側「天狗ヶ城」と、進んでまいります。左手前に丘のように見えている山の向こう側には、火山湖も存在していて、ここまで多くが岩と砂に覆われた大地の中、オアシスのように感じます。

4日目第四話へつづく。

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