殻を打ち破るように咲く花 -タマアジサイ- (花期:7月~9月)

私の家の庭にはタマアジサイ(玉紫陽花)があります。タマアジサイはアジサイ科アジサイ属の落葉低木で、蕾(つぼみ)が球形であることから名づけられました。日本固有種で、主に東北地方南部・関東地方・中部地方の山地に自生しています。

花期は7月~9月頃にかけてといわれてますが、平地で栽培されているものは6月頃から咲き始めます。ここ八ヶ岳南麓の標高1270m付近に位置している私の家や代表的な山地では、ほぼ8月~9月頃となっています。

ここ八ヶ岳南麓は2017年の8月は記録的な日照不足で、雨が降り続く中ひとつひとつ蕾が開き始め、2017年8月24日現在、あと1割ほどですべての蕾が開花というところまできました。このタマアジサイ、アジサイの仲間というだけあって例外なく雨がとてもよく似合い、こんな雨ばかりの日々に、とても美しく庭を彩ってくれています。

アジサイに雨が似合う理由とは

実は、アジサイの仲間に、雨が似合うのには理由があるといわれています。

アジサイは葉が大きくて数も多いため、水分が葉から発散する蒸散(じょうさん)が多い植物です。そのためアジサイは多くの水が必要になり、鉢植えは毎日の水やりが欠かせず、地植えでも地面が乾くと元気がなくなってしまいます。

アジサイは学名で Hydrangea(ハイドランジア)といいます。ハイドランジアは、ギリシア語で「水の器」を意味します。アジサイが雨の日にイキイキして見えるのは、そんな水の器がたっぷりの水分で満たされているためなのです。

殻を打ち破るように咲く花「玉紫陽花」

このタマアジサイ、 “ 殻を打ち破るように咲く ” 力強い姿もまたおもしろく、開花したときの美しく優しげな雰囲気とは対照的で、毎年楽しませてくれます。

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