今年も降臨ユリの王様 -ヤマユリ- (花期:7月~8月)

八ヶ岳南麓、標高1270m付近にある私の家の庭には「ヤマユリ(山百合)」がありまして、2017年は7月24日に開花を迎えました。ひとつひとつ、大きな蕾が開き始め、今年もまたしばらくの間、美しく立派な花と、濃厚な甘い香りで楽しませてくれます。

風貌が豪華で華麗なことから「ユリの王様」と呼ばれていますが、約1~2mほどの草丈の先に咲く立派な花のその重みゆえに、全体が斜めに伸びます。しかし茎もまた太く立派なため、自重のみで折れることはほとんどありません。ただ、台風が来るときはさすがに心配です。

ヤマユリの花弁は白地に帯状の黄色い筋が入り、紅色(とくに私の家のものはワインレッドっぽい色)の細かい斑点があります。花弁の先端はくるっと外側に反っています。花径は下記写真の花でちょうど20cmほどで、他のものもだいたい20cm前後くらいの大きさです。

ちなみにユリの花粉は強く、その点でも王様です。服に付くと非常に落ちにくいことで有名ですが、それは、花に近づいた昆虫の体に花粉を付け受粉しやすくするため粘着力が強くベタベタしており、また、草木染めの材料として使用されるほどの強い色素を持っているためです。

万が一、服に付いてしまった時の対処法については、各所でさまざまな対処法が紹介されていますが、迷ったら、そっと速やかにクリーニング店に持ち込んだり相談するのが一番手っ取り早く最善かと思います。

手や布などで払う・こする、また、ユリの花粉は油脂類なので水洗いでも落ちず、むしろ花粉が繊維の中に深く入り込み定着してしまう原因となってしまうので、絶対にしないようにお気を付けください。

以上のことにお気を付けて、この時期に見られるヤマユリの、美しい姿と甘い香りをお楽しみください。

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