八ヶ岳南麓 杣添川「千ヶ滝」

「八ヶ岳(やつがたけ)」は日本のほぼ中央、南北30kmに連なっている連峰です。

標高2899m八ヶ岳最高峰「赤岳(あかだけ)」の少し北には、八ヶ岳で二番目に高い標高2829m「横岳(よこだけ)」があり、そこから東側に伸びている尾根は「杣添尾根(そまぞえおね)」といって、ここを登山道が走っています。

杣添尾根の北側には、この尾根に寄り添うように横岳から流れ出る水が沢をつくっており、それはやがて「杣添川(そまぞえがわ)」という川になります。

杣添川と呼ばれている区間自体の全長は10kmに満たないコンパクトさですが、日本最長の河川「信濃川(しなのがわ)」の上流側(長野県側)の名称である「千曲川(ちくまがわ)」に合流し、長い長い水の旅の果てに日本海へと注ぎます。

この杣添川の流れている辺りは「杣添渓谷(そまぞえけいこく)」と呼ばれ、いくつかある滝と四季折々の景色がとても美しい渓谷美をつくっています。

今回は、ここ杣添川にある「千ヶ滝(せんがたき)」の風景をご紹介します。

実は、千ヶ滝という名前の滝は同じ八ヶ岳南麓にもうひとつ存在していて、そちらは、赤岳から流れ出る「大門川(だいもんがわ)」の滝になります。

長野県公式観光ウェブサイト「さわやか信州旅.net」によると、滝の落差は約10mとのことです。滝壺を取り囲む岩の風景もまた本当に見事です。

撮影時の季節はご覧のように秋ですが、ここは夏でもひんやりと涼しく、優しく心地よい滝の風を感じられると思います。

杣添川「千ヶ滝」へのアクセス

杣添川の千ヶ滝は、長野県南佐久郡南牧村海ノ口にあります。

■自動車で来られる場合

・中央自動車道「須玉I.C」から32km、36分。

もしくは、

・中央自動車道「長坂I.C」から24km、30分。

もしくは、

・上信越自動車道「佐久I.C」から50km、50分。

■公共交通機関で来られる場合

・JR小海線「野辺山駅」下車、タクシーで6.6km、9分。

※距離・所要時間は「Googleマップ」で計測

国道141号線からは、「八ヶ岳高原ロッジ」「八ヶ岳高原音楽堂」などがある、西武・そごうの別荘地「八ヶ岳高原 海ノ口自然郷」へ向かって走り、入り口の400mくらい手前の橋の下(少し下流側)にあります。

橋の脇に車5台くらいが停められる駐車スペースが設けられており、道路を渡った先が、千ヶ滝へと続くトレイルの入り口です。

トレイルとはいえ険しい場所はほぼ無いですが、しいていうなら最後、滝へと下る階段が少し角度があり怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

駐車スペースからは、距離約100m、徒歩で5分くらいです。走れば1分以内で着くかもしれないくらい近い場所にあります。

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