過去、私はゴールデンウィークを利用して、「雪の無い山」を目指して南へ出発し、小さな軽自動車で車中泊をしながら、四国・九州を巡る旅をしてきました。当時、奇跡的に西日本はあたたかな好天に恵まれ、各地であたたかい出会いにも恵まれました。
そんな旅を、数回にわたってお届けいたします。
1日目
当時、私は愛知県名古屋市に住んでおり、そこから最初の目的地としてまず、四国・徳島県の「剣山(つるぎさん)」を目指して出発しました。
今思い返しても、とても長い距離を踏破した旅だったので、道中にあるいろんな名所をもっと見て回れたら良かったと思ったりもするのですが、限られた時間の中で山に上ろうとしていたので、コンディションをしっかり整えたい理由や、あくまで登山に余裕のある計画にしたい理由から、極力寄り道を避けて旅を進めました。
四国へは、「淡路島(あわじしま)」を経由するルートで渡りました。途中、兵庫県神戸市から淡路島へと続く「明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)」を渡ってすぐのところにある「淡路SA」で休憩を取ったのでした。
夕焼けの幻想的な色彩の中、巨大な船が明石海峡大橋の下を通過していました。「真の田舎者」っぽい発想ですが、山育ちの私には、あのような巨大な鉄の塊が海の上に浮いているのが今見てもかなりの驚きで、当時かなり感動したのを覚えています。
明石海峡大橋は、兵庫県の神戸市と淡路市を結び、「明石海峡(あかしかいきょう)」を横断して架けられた吊り橋です。全長3911m・中央支間1991m。1998年(平成10年)の開業以来、長きにわたり「世界最長の吊り橋」として「ギネス世界記録」に認定・掲載されています。
また、愛称として「パールブリッジ」とも呼ばれています。
淡路SAには大観覧車があります。高いところが大好きな私は、とてもこれに乗ってみたかったですが、今回は泣く泣く見送らせていただきました。。。
この後、「神戸淡路鳴門自動車道」で淡路島を縦断、「鳴門海峡(なるとかいきょう)」を通過し、生まれて初めて四国・徳島県に渡ったのでした。\(*^▽^*)/
市街地を抜け深い山道に入り、目的地である剣山の登山口に着いた時には完全に日も落ち、辺りは漆黒の暗闇の中でした。つくづく山の夜は深く、星空がきれいだと思いました。
1日目はここで車中泊をし、2日目の早朝にいよいよ剣山への登山開始となります。この山は、とても美しい山並みに、どこまでも続くようなトレイルが本当に素敵な山でした。2日目もどうぞお楽しみに。
2日目につづく。