四国・九州を巡る旅 プロローグ「旅立ちの鼻提灯」

まだ、ちょっと先の話ですが・・・

「ゴールデンウィーク」は、ここ八ヶ岳や周辺の山々には、当然のように雪が残っており、よほどの低山でない限りは「冬山装備」は必須になります。「冬山装備」と申しますが、そんな装備の中で一番重要な装備は、「知識」や「技術」だと思います。

過去、私はゴールデンウィークを利用して、「雪の無い山」を目指して南へ出発し、小さな軽自動車で車中泊をしながら、四国・九州を巡る旅をしてきました。当時、奇跡的に西日本はあたたかな好天に恵まれ、各地であたたかい出会いにも恵まれました。

そんな旅を、数回にわたってお届けしたいと思います。

プロローグとなる今回は、出発の日の朝の出来事です。

準備を整え、車に一通り積み込み、当時住んでいたアパートの部屋をサッと片付け、最後に「電気の消し忘れ」と「水道の閉め忘れ」を確認したところ、お風呂場の水道が、「鼻提灯(※1)」を膨らませていたのでした。

※1)鼻から垂れてきた鼻水(鼻汁)に、空気(鼻息)が中に入り込むことで気泡となり、やがて風船ガムを膨らませるように鼻水が膨張していく。そんな様子を、提灯に例えて「鼻提灯(はなちょうちん)」と表現される。

水道が鼻提灯を膨らませる中、

私は期待に胸を膨らませ、

いざ出発です。

つづく。

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