大根の乾燥品として有名なものに「切り干し大根(きりぼしだいこん)」があります。
「切り干し大根」とは、秋の終わりから冬にかけて収穫したダイコンを細切りにし、広げて天日干しにしたもので、乾燥により長期の保存を可能にした保存食品です。また、干すことにより栄養価が増加することでも知られています。
「切り干し大根」は、その切り方・干し方によっていくつかの種類に分かれます。
■千切りにして干す「切り干し大根」
■輪切りにして干す「輪切り干し大根」
■縦4つ割りにして干す「割干し大根」
■大根をゆでてから干す長崎県の「ゆで干し大根」
■氷点下の乾燥した寒風の中で干す「寒干し大根」
ここ、八ヶ岳南麓の清里高原では冬季に(日本付近が西高東低の気圧配置になった場合に)「八ヶ岳おろし」という冷たく乾燥した北西風が吹きます。
今回は、そんな八ヶ岳おろしでつくった我が家の干し大根をご紹介します。左が「輪切り干し」、右が「割干し」タイプの「寒干し大根」になります。
上記写真の左右それぞれの食材を使った料理です。
左「寒干し大根と油揚げの煮物」
右「寒干し大根のあちゃら漬け」
大地の白い恵みに、八ヶ岳の風と太陽の光をいっぱいに吸い込んでつくられた「干し大根」は、自然のうまみがいっぱいです。