3×3 LEAVES -イカリソウ- (花期:4月~5月)

怒りそうイカリソウ・・・

幼いころはあまり多くの言葉を知らなかったもので「イカリソウ」と聞くと「怒り草」だと思っていたのを思い出します。正解は、特異な花の形を、船の「錨」もしくは「碇」(ともに読みは「いかり」)になぞらえて「イカリソウ(錨草・碇草)」。

そういえば「台風一過(たいふういっか)」も「台風一家」だと思っていました。あと、「波浪注意報」は、どこか気さくで楽しげな「ハロー( Hello )注意報」。

ニュースで「誤って○○○」なんて言っていると「謝って○○○」したんだと思っていましたし、政治家の「汚職事件」は「お食事券」で何故か美味しそう。

山梨県民なら誰でも知っている山梨を代表する銘菓「桔梗屋(ききょうや)の信玄餅」。そのテレビCMは昔から山梨のローカルでよく流れていて、今もお馴染みの「桔梗屋の味~♪」というフレーズが「卑怯屋の味~♪」と、幼い頃の私には聞こえており、しばらくの間、私の脳内では「卑怯屋の信玄餅」というとんでもない名前で通っていたのは、とても恥ずかしい話です。

(※桔梗屋のみなさま誠にすみません m(_ _)m あくまで幼い頃の無邪気な失敗なので笑ってお許しください。)

「イカリソウ(錨草・碇草)」はメギ科イカリソウ属の落葉性の多年草で、平地から亜高山帯の、落葉広葉樹の森林などで見られます。前述したように特異な花の形をしており、赤紫色をした4弁の花から長い距(※1)が突き出し、うつむくように咲きます。

※1)「距(きょ)」とは、もともとニワトリの蹴爪(けづめ)のことですが、植物では花から突き出した中空の角状のものをいいます。これは、花弁(花びら)や萼(がく)が変化したもので、一般的に内部に蜜腺 (みつせん) をもっています。

イカリソウの日本産種は観賞価値の高い種が多いうえ、それぞれに変わりものや自然雑種が多いことから、さまざまな個体が選別され栽培されています。近年は交配育種も盛んです。(NHK「趣味の園芸」より)

イカリソウは「三枝九葉草(さんしくようそう)」という別名を持っています。これは、葉を “ 3つに枝分かれした先に3枚ずつつける ” ことからきており、花だけでなく葉にも独自の美しさがあります。

イカリソウは、耐寒性・耐暑性ともに強く、初心者でも比較的育てやすい植物だといわれています。そんな人々を魅了してやまないイカリソウの花言葉は、「怒りそう・・・」などといったものではもちろんなく・・・笑

「旅立ち」。そして、「君を離さない」です。

花期は4月~5月頃なのでタイミングが合うかちょっと微妙なところではありますが、大切な人の「旅立ち」や「新たな人生への船出」に。恋人同士や夫婦同士の「永遠の愛を誓いたい」相手へのプレゼントに。幸せや成功の花が開くことを願ってそんな花言葉を添えて贈るのも(相手が自然や花好きなら尚)素敵かと思います。

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