敗戦から学ぶ 【風呂の日シリーズ(5)】

2017年11月26日「1126=いいふろ=良い風呂」の日から、毎月26日後最初の投稿を不定期で、お風呂ネタをお送りしている「風呂の日シリーズ」。ここでは、温泉好き・お風呂好きな筆者が、温泉で出会った愛すべき出会いや思い出、ときに、各地の温泉・お風呂をご紹介していけたらと思っております。(第5回目)

尚、このシリーズでの話では写真などはございません。文章でお楽しみください。。

敗戦から学ぶ

温泉では、湯を楽しんだ後、必ず浴室内で身体を拭いてから脱衣所に入るのが、マナーであり鉄の掟です。そうしないと、脱衣所の床が水で濡れてしまい、滑る危険があったり、不衛生だったり、何より、靴下を履いて歩けなくなってしまうからです。

とはいえ、それには、必ず身体を拭けるもの(タオルなど)を持って浴室に入る必要(※1)があります。ゆえに、タオルを携帯して温泉に臨むのは、弁当箱に箸などの得物が必ずセットされているのと同じくらい、重要度があります。

※1)タオルを持って浴室に入る必要はありますが、浴槽(湯)にタオルをつけてはいけないのは基本的なマナーと言われます。理由は、どんなにきれいに洗ったタオルでも、水につけると繊維くずが出てしまいそれが湯を汚す原因となってしまうと言われています。また、タオルがそれ以前にどんな使われ方をされていたかは本人以外分からないので、基本的に全ての人が浴槽(湯)にタオルはつけないとされています。

それがどれくらい悪影響を及ぼすか、海外ではどのように運用されているかは確認できませんでしたが、ただ、自分さえ良ければよいという考えではなく他人のために気づかう心から生まれた日本人のマナーはとても素敵だなと思います。2018年サッカーワールドカップ ロシア大会が開催されていて、日本選手の素晴らしい活躍に沸いていますが、スタンドのゴミ拾いをしていく日本人サポーターも同じくらい誇りに思えます。

ちなみに、私は高校のとき、母親にお弁当を持たせていただいていたのですが、初めて箸が入っていなかったとき、米とおかずを分ける「仕切り」を取り外し、それを得物に食べた記憶があります。その後、そういう時を想定して「予備割り箸」を常にカバンに忍ばせるようになったのでした。。。(笑)

実は私は過去、タオルを家から持ってくるのすら忘れて温泉に入ってしまい、最悪なことに、温泉から上がるときにそれに気付いたことがあります。。。orz

この時点では完全に負け戦の様相を呈していました。

そんな時に苦し紛れにとった策は、、、「自然乾燥」でした。ほとんどの温泉には露天がついていると思いますが、そこに、ゆったり休めるようにベンチやイスなども置いてあったりします。私は、ひたすらそこで身体が乾くのを待ち・・・

ある程度乾いたところで、脱衣所に戻り、髪の毛をドライヤーで乾かし、扇風機前で身体全体を仰いで、無事にカラッと仕上がったのでした。

それからというもの、いつなんどき温泉に臨むか分からない臨戦態勢の私は、常に携帯するカバンの中に「予備タオル」と言うものを忍ばせるようになったのでした。

まとめ

人間である以上、ふいに犯してしまう「うっかりミス」はどうしても避けられず、宿命とも言えます。しかし、ミスから学ぶことができるのもまた人間。また、想定できるミスや絶対してはならないような取り返しのつかないミスは、事前に出来る限りの対策を打ったり、リスクを極力回避した行動が、とても大切かと思います。

山梨の道路には「右折優先」という、ローカルルール(暗黙の了解)がありました。これは、対向車の有無にかかわらず減速なしで右折をするという、正規の直進・左折優先の交通ルールを守る人にはあまりに恐ろしいものですが、一説によると、道が狭い山梨の道で、今のように「右折専用レーン」が充分に整備されていなかった時代から渋滞させないために生まれた文化だとも言われています。

ただ、上記の「山梨ルール」はとても危険なので、山梨県警ではそんなローカルルールの排除を呼びかけていることもあり、「右折優先」が完全に正しいという認識で運転している人は以前より少なくなってきている感じがしていますが、もともとは譲り合いとか、右折待ちをしている車やその後ろで待っている車のことを気づかって生まれたものかもしれないと思うとそれもまた日本人ならではなのかな(※2)とも思えます。

※2)山梨ルールを肯定するものではありません。右折優先はとても危険なのでやめてほしいですが、読者の皆様も、山梨に来られた際にはそういう山梨ルールで行動される地元ドライバーも一部いるかもしれませんのでどうぞ十分にお気を付けください。

先に少し紹介させていただいた2018年サッカーワールドカップ ロシア大会でゴミ拾いをして帰る日本人サポーターや、例えば、ファミレスや飲食店でお店の人が片付けしやすいようにお皿をまとめて帰ってくれる人たち、日本人に根付く多くの暗黙のマナーもそんなひとつで、海外からの旅行客が増えた今、そんなマナーや文化の違いに、他人を気づかえることの素敵さに気付かされたりします。

これからもそんな誇れる日本人のひとりでありたいと思います。

私はテレビ大阪制作・テレビ東京系列で放送されている「和風総本家」という番組が「日本っていいな」と思わせてくれて好きになり、機会があればみさせていただいています。そんな和風総本家の受け売りのような感じになりますが、やっぱり・・・

「日本のお風呂っていいな」

日本人ならではの素敵なルールとマナーを守って

みんな笑顔で過ごせる温泉タイムを

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする